土曜日, 4月 27キリスト教・例話集・週報アイデア集
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4月 (卯月)

卯月 (うづき)

卯月 (うづき)

4月 (卯月), カレンダー・陰暦・旧暦, 知識
4月の古い言い方は『卯月(うづき)』です。ウノハナ(ウツギ)の咲く月なので、「卯月」というそうですが、金田一春彦氏は、「卯にあたる月」だから「卯月」なのだといいます。どうやらこちらの方が、正解という感じがします。 つまり、中国からきた順序をあらわす言い方『十二支』は、「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)・・・」といきます。つまり4番目ということは「卯」なのです。4番目の月だから、「卯の月」になるわけです。その「卯月」に咲く花だから、「ウノハナ」というのだと金田一氏は言います。なるほど納得。ウノハナなるものは、どんな花だろうかと調べてみると「山野に自生し、また、生け垣などに植えられ、初夏白色の5弁花を開く高さ2mほどの落葉低木。・・・5~6月ころ、枝の先にふさ状に花をつける。・・・(平凡社『世界大百科事典』」とのこと。しかし、5月に咲く花が、どうして4月の花なのでしょう。つまり旧暦での4月だとすると、現在使っている新暦では、1か月以上のずれがありますから、5~6月ころという説明と一致します。 垣根に使われるウノハナは「うのはな  におうかきねにほととぎす  はやもきなきて  しのびねもらすなつはきぬ」と歌われますが、旧暦4月は夏なのでしょうか。旧暦では、1月、2月、3月が春(だから正月の年賀状に“迎春”とか“賀春”と書くのです)4月、5月、6月が夏です。ですから、ウノハナは初夏の花なのですね。旧暦と新暦のずれがありますから、どうもややこしいです。 神の造られた“春”をさがしに野に出てみませんか。四季のはっきりしている日本の自然は、神の創造された偉大な作品の展覧会場です。...