木曜日, 5月 9キリスト教・例話集・週報アイデア集
Shadow

月: 2011年8月

一枚の絵

一枚の絵

知識
  右の絵を見てください。アメリカの画家ホーマーの描いた『メキシコ湾流』という絵です。1人の黒人の青年が、マストの倒れてしまった船で広い海を漂っています。船の周囲には、サメの群れ、遠くから竜巻が迫っています。帆船が遠くに見えますが、青年には全く気付かないようです。   この絵を見てある婦人は抗議をしました。「黒人の青年があまりにもかわいそうです。」しかしホーマーは次のように言いました。「彼は救われるのです。ご心配なく。」   私たちは自分の人生に起こってくるいろいろな出来事を見て、神を信じているのに、なぜこのようなことが次々起こるのかと暗い気持になることがあります。自分の計画というマストが折れ、今にもとびかかって自分を食いつくそうとするサメ、しかも竜巻まで自分の方に向かってこようとしている、・・・ 考えただけでも自分の人生はこれで終わりだと思います。しかし、私たちの人生を描いたのは偉大な力ある神なのです。その神が「あなたは救われるのです。ご心配なく。」と語っています。私たちはとびかかってもこないサメにおびえたり、来ないかもしれない竜巻に心配することはやめましょう。私たちの信じているのは、宇宙の万物を造り、それを支配している神なのです。...
神を信じる人のことば 7 – 遠山慶子 (1934-03-25-)

神を信じる人のことば 7 – 遠山慶子 (1934-03-25-)

人物
遠山慶子 (とおやま けいこ、1934-03-25-) ピアニスト 主にモーツァルトやフランス近代音楽の演奏で知られる。日本ショパン協会賞受賞 ♪「神さまに迎えていただいたとたんに、ものすごく自由になる。神さまが『ついてきなさい』って言った時に、『いやいや、わたしはついていきません』っていったらむりには連れていか祈いわよ。神さまは待っててくださるから。『ハハァーン、あの人まだもがいている』なんていう感じで見ているわけね。だけどある日、放漫な気持をすてて、神さまがサッと入っていらして『はい!』って言った時に、突然に楽になちゃうということがあると思うの。その時、ほんとうに自分が幸せになるんだけど。」...
神を信じる人のことば 8 – 井上洋治(1927年3月28日~2014年3月8日)

神を信じる人のことば 8 – 井上洋治(1927年3月28日~2014年3月8日)

人物
井上洋治(いのうえ ようじ 1927年3月28日~2014年3月8日) 神父 「日本とイエスの顔」「愛をみつける」「新約聖書のイエス像」の著者 ◆「ぼくは、それ(苦しい時の神頼み)は祈りのいちばん大切な部分じゃないと思うんだ。お願いごとというのは、どうしても弱い人間だから、せざるをえない時があると思うけど、本来の祈りというのは、わたしたちを生かしている、もっとも大きなものの前に、たたずむことだと思うんですけどね。」 ◆「(不純な動機で洗礼を受けることもある。)戦争直後、焼き芋をたくさんくれたから洗礼を受けたとか。神さまがつかまえられるやり方はいろいろありますよ。自分が幸せになるためって言ったって、だいたいエゴイズムだものね。ここで受ければ、幸せになるか、うまくいくだろうとか、金がもうかるとか、天国に行けるとか、いろいろあるだろう。神さまとおつきあいしているうちに、変えられていくものだと思うね。」...
『本』という名の本

『本』という名の本

キリスト教, 人物, 知識
Sir Walter Scott, 1771年8月15日 - 1832年9月21日)スコットランドの詩人、作家。エディンバラ大学で法学を学び、父の跡を継いで弁護士となる。25歳より文筆活動を始め、当初は詩人として、後に歴史小説作家として名声を博す。イギリスの作家としては、存命中に国外でも成功を収めた、初めての人気作家といえる。代表作として『ロブ・ロイ』、『アイヴァンホー』、『湖上の美人』、『ランメルモールのルチア』の原作となった小説『ラマムアの花嫁』など。ウォルター・スコットの肖像はスコットランド銀行発行のすべての紙幣に使用されている。 ● 8月15日はイギリスの詩人であり作家のウォルター・スコットが生れた日です。彼が瀕死の病床にある時、婿に本を持ってくるようにたのみました。婿が「何の本でしょうか。」とたずねると、「本といったら聖書にきまっている。」と言い、聖書を読んでもらい、心に大いなる安らぎを得ました。 ● このように、聖書は最初から「聖書」だったのではありません。「聖」という字は後世に追加されたのであり、もともとは「書」と呼ばれていました。英語の「バイブル」、この語の由来をたずねると、ギリシャ語の「ビブロス」で、「本」という意味です。つまり、聖書という本は最初「本」(the Book)と呼ばれていたのです。日本語でいえば、「本の中の本」という意味です。 ● 「お花見」といえば、バラやチューリップを見るのではなく、桜のこと。それほど日本人にとって桜は「花の中の花」なのです。)じように「本の中の本」「本という名の本」、それがバイブル、聖書なのです。キリスト教以外でも「○○教会」と用いられる昨今、「育児のバイブル」「料理のバイブル」などと使われると、「本の中の本」という意味が次第になくなっていくような気がするのは、淋しいかぎりです。 ● 「あなたは本を読んでいますか...
8月7日

8月7日

8月 (葉月), 知識, 祝日・記念日
◆ 8がつ7にちは「ハナ(はな)で、「鼻の日です」鼻の働きは、ずり落ちる眼鏡を留めておくだけのものではありません。これを機会に、あなたの鼻の働きを理解しましょう。 ◆ 1分間に約16~18回、生きている限り、呼吸を忘れるわけにはいきません。肺や気管に適当な温度と湿気のある空気を送り込むのが鼻の役目です。祈りは呼吸といわれますが、バッカス博士は、あと30分もすれば息をひきとるということを医師から聞きました。すると「それではその30分間世界が1日も早く救われるために祈りましょう。」と、ベットからおり、そこにひざまずいて、祈りながら死んでいったといいます。あなたは祈りの呼吸をしていますか。 ◆ 平常の1回の呼吸量は0.5リットル。1分間に16回呼吸するとして、1日に吸う空気は聖書リットル。つまり、4畳半の部屋と同じくらいの体積の空気を呼吸しています。どんなに頭の良い人でも、力の強い人でも、呼吸が止まればそれで終わり。聖書のことば。「鼻で息をする人間に頼ることをやめよ。そんな者に何の値打ちがあろうか。」(イザヤ 2:22) ◆ 鼻のもう1つの仕事は、においを嗅ぐことです。においには約40万種類があり、そのうち人間は10万種嗅ぎ分けられるといいます。しかし、カビ止め、防腐剤として用いられているプロピオ酸の入っている食パンを人間はおいしいそうに食べますが、ブタは食べません。その有毒性を嗅ぎ分けるからです。安もののカマボコも有毒添加物が入っており、ネコは嗅ぎ分けて食べません。人間のように、においを嗅ぎ分けられないものは、幸いでしょうか、不幸でしょうか。...