日曜日, 4月 28キリスト教・例話集・週報アイデア集
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3月 (弥生)

堆肥からの励まし

堆肥からの励まし

3月 (弥生), 人物
慌ただしい毎日を過ごしている時、ふと木の芽のふくらみに春を感じたり、空の青さに自然の大きさを感じたりしたことはありませんか。日頃、目に映っても見ていないものが多くあります。また、同じものを見ても、それから何を感じるかは人によって異なります。 物理学者の朝永振一郎氏(1906年3月31日 - 1979年)は、ドイツ留学中、孤独に苦しんでいたある日、郊外の麦畑のそばで堆肥のにおいを嗅ぎ、ふるさとを思い出し、「一人ぽっちでも何でも、それをあるがままに受容すれば、それでよいではないか、と何ものかにささやかれているような気分が起ってきた。」と書いています。 主は、野のゆりを見なさいと語られます。あすは枯れてもやされてしまう野の草でさえ、神様は美しく装ってくださるのだから、人間であるあなたを、どうして祝福し、守ってくださらないことがあるでしょうかと言うのです。そして、それを得るのは、信仰が必要です。神様に対する愛と絶対的な信頼です。もし私たちが目にするもの、耳にするものの中から、いつもこの神様の愛と偉大さを見い出すことができるなら、あなたには神様の恵みを受けるにふさわしい信仰が育っているといえるでしょう。 「世界が創造されてからこのかた、人々は、天地や、神様がお造りになったすべてのものを見て、神様の存在と、その偉大な永遠の力をはっきり知っていました。」 (ローマ1:20)...
ニュートン

ニュートン

3月 (弥生), 人物, 歴史
リンゴの実が落ちるのを見て、万有引力を発見したといわれて有名な、アイザック・ニュートンは、1727年 3月20日永眠しました。時に84歳でした。ニュートンは、イギリスの物理学者であり、天文学者、数学者でもありますが、神学にまで業績を数多く残しました。よく、科学と宗教は一致しないかのように言われることがありますが、彼の中ではキリストに対する信仰と科学する心が、一つとなっていました。その彼の人柄をあらわすエピソードを紹介しましょう。 ● 研究に没頭する彼の部屋に、ある日1匹のハエが迷い込んでうるさく飛び回りました。彼はこれをつかまえて、窓から放してやりながら言いました。「邪魔するなよ、世界は二人にためには広すぎるじゃないか。」また彼の謙遜な姿は、次のことばにもあらわれています。 ● 「私は自分が世間の眼に、どのようにみえるかは知らない。しかし、私自身の眼には「真理」の大洋が私の前に未発見のまま横たわっているとき、海岸でたわむれつつ、ときどき普通のよりもいっそうなめらかな小石、またはいっそうきれいな貝殻を見つけて、打ち興じている少年に似ていたように思える。」 ● 「いかなる世俗の歴史におけるもの学りも、聖書の中には確かな真理がある。」力学体系をつくり、微積分法を発明し、光のスペクトル分析など、近代科学の建設者のことばとしては、なんと謙虚なことばでしょうか。...
弥生 (やよい)

弥生 (やよい)

3月 (弥生), カレンダー・陰暦・旧暦, 知識
○ 3月の古名は、『弥生(やよい)』。“やよい”とは、“いやおい”ということばの転じたもので、“いやおい”とは、いよいよ茂ること、つまり春の若草が勢いよく成長する様子をいったものです。 ○ また3月のことを『弥生』のほかに、『花月(はなづき)』『桃月(ももづき)』『桜月(さくらづき)』などともいいました。春への期待いっぱいの呼び方ですね。 ○ 桃について、古事記に次のような話があります。イザナギノミコトは、なくなった自分の妻、イザナミノミコトに会いに死の国へ行きます。帰り、女鬼たちに追いかけられ、道ばたにあった桃の実を投げつけ、難をのがれました。桃は、悪魔ばらいになるという、中国の言い伝えがもとになっていると思われます。昔は、ひな祭り(“桃の節句”)に、桃の種の胚乳を干したものを、せんじて飲む習慣がありました。これも桃に力があることを信じたものですね。 ○ 桜の開花期日は、ほぼ決まっており、気温の変化の激しい年でも、1週間とずれることがありません。それは、開花ホルモンがいったん零度C近い低温の時を過ごし、その後、しだいに気温が高くなり、日中20度C近い気温になることでつくられます。そして、この開花ホルモンが花のつぼみに届いて花が咲くようになっています。 ○ これは、桜のつくりがすばらしいというばかりでなく、毎年、冬の次には春がきちんとやってくるという、自然の秩序のすばらしさでもあるのです。この天地を創造し、支配してくださっている神の力の偉大さを賛美しながら、本格的な春を待ちましょう。...
啓蟄

啓蟄

3月 (弥生), 知識
● 啓蟄(ケイチツ)というのは、蟄虫(スゴモリムシ)が戸を啓(ヒラク)日という意味で、地中に眠っていた虫たちが、目を覚まして地上にはい出してくる時です。古い暦では、1年を24の季節に分け、それぞれの季節にふさわしい名前をつけましたが、3月6日を啓蟄というのです。 ● 冬の間、土の中で眠っていた、ヒキガエル、ヘビ、トカゲ、アリ、殻の中や、木の穴に隠れていた、ミノムシやケムシなどが、穴からはい出してくるといわれています。暖かい、九州地方では、ちょうど啓蟄の頃に虫が出てきますが、北海道では冬眠の最中ですね。 ● でもこのごろは、下の漫画にあるように、人間社会のいろいろないやな面がありますから、啓蟄といっても地上に出たがらないかもしれません。1985年2月にNHKの「21世紀は警告する」という番組の中で、人間の環境破壊がこのまま続くならば、21世紀までには、地上の生物の種の5分の1は、永久に地上から消えてしまうだろうと言っていました。 ● 実際21世紀になってみると「ミレニアム生態系評価」によると、現在、これまでのおよそ1,000倍の速度で生物が絶滅していると言われています。また、IUCN(国際自然保護連合)がまとめた2010年版の「レッドリスト」には、絶滅のおそれの高い種として9,618種の動物や8,733種の植物がリストアップされています。日本においても、2006~2007年に公表された環境省版レッドリストに3,155種が絶滅のおそれのある種として掲載されています。 ● キリストの再臨を待ち望んでいるのは、クリスチャンだけではありません。今、人間が平気で殺している生物もそうなのです。 「神様がお造りになったものはみな、やがて神の子どもたちが復活させられる日を、忍耐と希望をもって待ち望んでいます。・・・ 動物を植物のような自然界のものでさえ、このすばらしい日を待ち望み...