火曜日, 5月 14キリスト教・例話集・週報アイデア集
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弥生 (やよい)

○ 3月の古名は、『弥生(やよい)』。“やよい”とは、“いやおい”ということばの転じたもので、“いやおい”とは、いよいよ茂ること、つまり春の若草が勢いよく成長する様子をいったものです。

○ また3月のことを『弥生』のほかに、『花月(はなづき)』『桃月(ももづき)』『桜月(さくらづき)』などともいいました。春への期待いっぱいの呼び方ですね。

○ 桃について、古事記に次のような話があります。イザナギノミコトは、なくなった自分の妻、イザナミノミコトに会いに死の国へ行きます。帰り、女鬼たちに追いかけられ、道ばたにあった桃の実を投げつけ、難をのがれました。桃は、悪魔ばらいになるという、中国の言い伝えがもとになっていると思われます。昔は、ひな祭り(“桃の節句”)に、桃の種の胚乳を干したものを、せんじて飲む習慣がありました。これも桃に力があることを信じたものですね。

○ 桜の開花期日は、ほぼ決まっており、気温の変化の激しい年でも、1週間とずれることがありません。それは、開花ホルモンがいったん零度C近い低温の時を過ごし、その後、しだいに気温が高くなり、日中20度C近い気温になることでつくられます。そして、この開花ホルモンが花のつぼみに届いて花が咲くようになっています。

○ これは、桜のつくりがすばらしいというばかりでなく、毎年、冬の次には春がきちんとやってくるという、自然の秩序のすばらしさでもあるのです。この天地を創造し、支配してくださっている神の力の偉大さを賛美しながら、本格的な春を待ちましょう。

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