火曜日, 5月 14キリスト教・例話集・週報アイデア集
Shadow

啓蟄

● 啓蟄(ケイチツ)というのは、蟄虫(スゴモリムシ)が戸を啓(ヒラク)日という意味で、地中に眠っていた虫たちが、目を覚まして地上にはい出してくる時です。古い暦では、1年を24の季節に分け、それぞれの季節にふさわしい名前をつけましたが、3月6日を啓蟄というのです。

● 冬の間、土の中で眠っていた、ヒキガエル、ヘビ、トカゲ、アリ、殻の中や、木の穴に隠れていた、ミノムシやケムシなどが、穴からはい出してくるといわれています。暖かい、九州地方では、ちょうど啓蟄の頃に虫が出てきますが、北海道では冬眠の最中ですね。

● でもこのごろは、下の漫画にあるように、人間社会のいろいろないやな面がありますから、啓蟄といっても地上に出たがらないかもしれません。1985年2月にNHKの「21世紀は警告する」という番組の中で、人間の環境破壊がこのまま続くならば、21世紀までには、地上の生物の種の5分の1は、永久に地上から消えてしまうだろうと言っていました。

● 実際21世紀になってみると「ミレニアム生態系評価」によると、現在、これまでのおよそ1,000倍の速度で生物が絶滅していると言われています。また、IUCN(国際自然保護連合)がまとめた2010年版の「レッドリスト」には、絶滅のおそれの高い種として9,618種の動物や8,733種の植物がリストアップされています。日本においても、2006~2007年に公表された環境省版レッドリストに3,155種が絶滅のおそれのある種として掲載されています。

● キリストの再臨を待ち望んでいるのは、クリスチャンだけではありません。今、人間が平気で殺している生物もそうなのです。

「神様がお造りになったものはみな、やがて神の子どもたちが復活させられる日を、忍耐と希望をもって待ち望んでいます。・・・ 動物を植物のような自然界のものでさえ、このすばらしい日を待ち望みながら、病気や死の苦しみにうめいていることを、私たちは知っています。」(ローマ 8:19,2)

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