日曜日, 5月 12キリスト教・例話集・週報アイデア集
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バレンタインデー

2月14日のバレンタインデーになると、どこのお菓子屋もハート型のチョコレートでにぎわいます。イエス・キリストの御降誕を記念して祝うクリスマスが、クリスマスケーキを食べて楽しむ日になりつつあるように、バレンタインデーが、その意味も確かめられないまま、チョコレートにふりまわされるのは、とても残念なことです。

聖バレンタインは、3世紀の後半の人々に尊敬されたローマの司祭でした。当時のローマの宗教は多神教で、しかも皇帝をキュリオス(主)と呼んで、神と同じように崇

拝させていた時代でした。イエス・キリストへの信仰をしっかり持ち続けていた彼は、時の皇帝の迫害を受けて殉教した日が 2月14日なのです。それから数十年後、キリスト教はローマ帝国の国教として公認されたのです。

バレンタインというのは英語読みで、イタリア語では『バレンチノ』といいますが、これは『勇敢な兵士』という意味です。彼はイエス・キリストのために勇敢に戦ったのです。「信仰の戦いを勇敢に戦い、永遠のいのちを獲得しなさい。(Ⅰテモテ6:12) 」と勧められているように、すべてのクリスチャンは、『バレンチノ』でなければなりません。しかしそれは武力で戦うのではなく、神の愛によって悪の力に立ち向かうのです。聖バレンタインは、身よりのない人や悲しんでいる人を愛し、励ましました。商業主義にふりまわされずに、神の愛を豊かにあらわしていきたいものです。

聖バレンタインの殉教にはいろいろな説がありますが、そのうちの1つには皇帝が、聖職に付くものは立派な軍人になれないと信じて結婚制度の廃止を決めたことに対し、聖バレンタインは、そのような政策は神の意志に反すると言ったことが原因とされています。

バレンタインデーを、若い女性のチョクレート騒ぎのときとしてしまうのではなく、「男はその父母を

離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである、(創世記2:24) 」という、神が祝福として定めてくださった『結婚』について、今一度考えてみる時としましょう。

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