金曜日, 5月 10キリスト教・例話集・週報アイデア集
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皐月(さつき)

いよいよ5月になります。5月の古い言い方は、「皐月(さつき)」です。「さ」とは、田の神(あるいは、田植え)という意味で、「田の神の月」という意味です。「早苗(さなえ)」とは、「田の神の苗」という意味で、イネのなえです。ですから、皐月は早苗を植え始める月でもあるのです。もっともこれは旧暦での話ですから、新暦の現在では、1か月以上遅れることになるでしょう。

日本ではこのように、古くから稲作を中心にして生活してきましたから、
春になると、人の住んでいる里に「田の神」を迎え、米がよく育つようにお願いし、秋になると収穫を「田の神」に感謝し、山へ送るのが秋祭りでした。ですから、あくまでも人間の生活が中心になって、そこへカミを迎えて、よい生活ができるようにお願いし、また別の必要が生じたら別のカミにお願いをするのが、日本人の信仰生活でした。

クリスチャンになってからも、周囲の人のそのような姿を見て、キリストに対して、同じような信仰態度をもとうとすると、きっと挫折感を味わうことになるでしょう。自分中心からキリスト中心へ、キリストは愛の方であると全ての信頼を持つこと、これが日本的な信仰生活との違いでしょう。

さつき5月5日の端午の節句は、中国から伝わったものですが、この日は厄日なので、変えようという考えから出ています。ですから葉が剣に似ている菖蒲や、香りの強いヨモギで魔除けをしようとしたのです。これも何か      行為によって、自分の生活から悪しきものを追い出そうという考えです。私たちが守られるのは、キリストによってです。キリストに全信頼を置き、キリストにつながっているならば、たとえ厄日であっても、悪魔がやってきても、信仰によって勝利することができます。

日本のいろいろな行事に出会う度に、私たちの信仰を今一度確かめましょう。

ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。  ヤコブの手紙4章7節

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