日曜日, 4月 28キリスト教・例話集・週報アイデア集
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シャルル・ペギー (1873年1月7日生)

シャルル・ペギー (1873年1月7日生)

(Charles Péguy、1873年1月7日 – 1914年9月5日)

1873年1月7日生まれのフランスの文学者シャルル・ペギーは、その著書『金銭』の中で次のように言っています。

「いまだかつて金銭がこれほどまでに、唯一の主人であり、神であったためしはない。・・・ かくも現実的なるものが精神的なるものにたいして防禦されていたためしはなく、かくも精神的なるものが現実的なるものにたいして無防禦であったためしはない。」

100年ほど前のペギーのことばは、現在のしかも日本の私たちにぴったりの警告のことばのような気がします。私たちが外国の人々から、エコノミックアニマルと言われて久しいですが、その体質は、一向に変わってはいません。しかも、クリスチャンの中にもそうした体質があるとしたら、注意しなければなりません。経済的に豊かになること、自分の願い通りに事が進むこと、これらが神の祝福であり、信仰の成長であると考えたら、私たちは金銭を神とすることになるでしょう。イエス・キリストは、この地上を歩まれた時、何一つこのような意味での神の祝福を持ったことはありませんし、求めたことはありませんでした。「人の子には枕する所もありません。」と語られたイエスは、復活までの一時の十字架から降ろされた御自身のからだを置くための墓も、他の人が用意したものを受けました。

今年、新しい主の導きを期待して始めたあなたの目標は何でしょうか。「現実的なるもの」でしょうか、「精神的なもの」でしょうか。あなたの定めた目標が、神の意図からはずれたものであるなら、あなたの努力と期待は、むなしいものになります。

「私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです。」(Ⅱコリント4:18)

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